時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

来年は”独裁体制滅亡の年”となるのか

 2011年は、中近東諸国で相次いで独裁体制が倒れ、一気に”アラブの春”が訪れました。先日、北朝鮮でも、独裁者であった金正日が死去したものの、かの国では、独裁体制の行方はいまだ不透明です。

 ”アラブの春”にも見られるように、民主化運動とは、国境を越えて伝播するもののようです。それは、一つの成功例が、同様の体制に苦しむ隣国の国民にも勇気と自信を与えるからなのでしょう。民主化のドミノ倒しは、最初の一国が倒れることが肝心なのかもしれません。東アジアもまた、この点において、北朝鮮の独裁体制の行方が、中国の一党独裁体制の命運とも繋がっております。

 しばしば、2012年は、マヤの暦などを根拠に、”人類滅亡の年”であるとする予言もあるようですが、願わくば、”独裁体制滅亡の年”であってほしいものです。

 本年も、拙いブログ記事をお読みくださいまして、ありがとうございました。皆様方が、よいお年をお迎えなされますよう、心より、お祈り申し上げております。