時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日本国は本気で北朝鮮を潰すべき

 北朝鮮は、国際社会を愚弄するかのように核実験を強行しました。この場に及んでも、中国は、軍事行動が可能となる国連憲章第7章の問題として制裁決議を出すことに反対したそうですが、北朝鮮を本気で潰しませんと、我が国もまた、核攻撃を受ける可能性があります。

 国民を飢餓に苦しめながら、核やミサイルの開発に邁進できるのも、北朝鮮が、金王朝とも言うべき、軍事独裁体制を敷いているからです。普通の民主的な国家であれば、選挙で政権を交代させることができますし、国民生活を犠牲にした軍事優先の政策は、国民からの批判の的となります。しかしながら、北朝鮮では、独裁国家である故に、言論統制、洗脳教育、情報遮断、政治犯の弾圧…などを駆使し、国民からの批判を封じると共に、国家予算の大半を軍事費につぎ込むことができるのです。社会保障費の膨張に悩む普通の国とは正反対です。北朝鮮先軍政治を可能にしている土台が、この異常な独裁体制にあるとしますと、核やミサイル開発を止めさせるための方策の一つは、北朝鮮の体制を土台ごと壊してしまうことです。

 日本国政府には、幸い、北朝鮮に対する効果的な制裁カードがあります。朝鮮総連への破防法適用、送金の全面的禁止、在日北朝鮮人の本国送還…などの他にも(幹部の再入国禁止では甘いのでは…)、法律上は日本企業といえども半島系企業に対する監視も強化すべきです。敵基地攻撃や核保有など軍事的対抗オプションを検討する一方で、経済面からも北朝鮮体制崩壊へと追いつめてゆきませんと、北朝鮮問題を根本的に解決することはできないと思うのです。

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