時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「日本未来の党」が描く暗い未来

 卒原発を掲げて、突如、時期衆議院選挙に名乗りを上げた「日本未来の党」。結党の裏には、小沢氏の意向が強く働いていることが取り沙汰されていますが、政権公約から描かれる日本の未来は、決して明るくはないように思えるのです。

 嘉田由紀子女史が党首を務めるとあって、その主張は、原発反対、生活重視、女性、子ども、高齢者などの擁護が表看板となるとともに、子ども手当の充実などは小沢氏の路線を継承しています。滋賀県知事当選の原動力となったのが、新幹線の新駅建設撤回であったことからも分かるように、どちらかというと、環境重視の左派に属しており、党の政策方針も、社会主義的手法に近いのです。「日本未来の党」が社会主義系であるとしますと、その先の未来は暗い、としか言いようがありません。何故ならば、社会主義による国家運営は、経済を衰退に導き、国を傾かせることは、既に歴史が証明しているからです。

 成功例があるのならばまだしも、失敗の歴史を後追いする政策を掲げたのでは、国民は、「日本未来の党」が、明るい未来を展望を開くとは思えないはずです(未来と言う言葉は、常に、人を惹きつけるものですが…)。しかも、直面している現実を見据えずに、未来に逃げているとしますと、どこか、無責任さも感じるのです。

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