時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

慰安婦論争-見えてきた”慰安婦”の実像

 橋下大阪市長の”慰安婦”発言は、内外の批判を浴びているますが、ここ数年来の日本国内での議論により、およそ、”慰安婦”なる女性達の実像が見えてきたのではないかと思うのです。

 ”慰安婦”問題には、”日本軍20万人朝鮮人女性強制連行説”、”債務奴隷説”並びに”戦争犯罪説”など、様々な視点からの批判が含まれております。韓国が主張する強制連行説は、朝日新聞社や左派勢力の捏造であることははっきりしており、国民の大半が既に知ることろとなっております。それでは、”債務奴隷説”はどうでしょうか。当事の新聞広告が証拠として残されているように、慰安婦は合法的な職業でしたので、”慰安婦”の中には、自発的にこの職業に応募した人々がいたことが分かります(今日でも、海外で同職業に就く韓国人女性が多い…)。親に前金が支払われ、民間の朝鮮人事業者に騙されて戦場に連れて行かれた女性達は、おそらく、少数であったのではないでしょうか。日本軍の強制連行ではないにせよ、これらの女性達については、同情の余地はあります(もっとも、証言が二転三転したことで、日本国に対する誣告罪とはなる…)。また、”慰安婦”の待遇については、各部隊ごとに管理のための規則を定めた事例が見受けられ、一様ではなかったようです。もっとも、外出に許可を要した規定…などが、過酷な待遇と批判されておりますが、実際には、”慰安婦”達の楽しそうな様子の写真やショッピングに興じていたとする調査資料も残されております。待遇については、日本人慰安婦を含めて、さらなる調査が必要かしれません。そして、白馬事件などの戦争犯罪については、戦後の軍事法廷ににおいて有罪とされた日本軍の軍人達は、既に処罰を受けております(証拠は不十分とする説も…)。こうした戦争犯罪の被害者については、日本国政府は、謝罪と償い事業を実施しております(アジア女性基金も設置…)。本当に、かわいそうな犠牲者は、一体、誰であったのでしょうか。

 ようやくおぼろげに姿を現した実像からしますと、中国や韓国が、プロパガンダとして国際社会に向けて宣伝している”21世紀最大の非人道的犯罪”との間には、開きがあるようです。日本国は、事実に基づく部分については深く反省すべきですが、橋下市長への批判が、捏造を全面的に認めることがなにならないよう、”慰安婦問題”に含まれる三つの批判点を、きちんと分けて対処すべきと思うのです。

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