時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日本国とって迷惑な韓国の両班志向

 日本人の多くは、韓国人の反日感情の激しさと執拗さに辟易しておりますが、その原因の一つは、韓国人の両班志向ではないかと思うのです。

 朝鮮半島身分制度では、両班が支配層を形成し、儒教の知識を独占する知識階級でもありました。国家から土地を付与されるために大地主でもあり、奴婢をも相続していたのです。李朝成立時点では、人口の3%未満であったそうですが、時代が下がるにつれて増加し、1807年には全体の3分の1程を占めるようになりました。李朝後期になると、身分制度の流動化により、常民戸や賤民戸から上昇する者もあり、さらにその比率が高まったそうです。この両班制度に決定的な転機が訪れたのは、日清戦争後の1894年に日本国が、朝鮮政府に要請した甲午改革でした。一連の改革により、近代国家化のための制度改革が実施され、両班世襲財産であった奴婢も解放されたのです。両班が日本国を恨むのは、この改革によって、権力、地位、財産を失ったからとされています。それでは、日本国による近代化は、両班ではない人々からは感謝されたのでしょうか。少なくとも、今日では、全く感謝されていません(併合時代は別として…)。正確にはわかりませんが、李朝末期には、族譜の買い取りなどにより、全人口の8割ほどが両班を称するようになり、現在では、ほとんど全ての韓国人が両班を祖先としていると自称しているそうです。つまり、数では少数であったはずの両班は、甲午改革以後さらに増え、今では、全韓国人が、自らを両班の立場に置いて、日本批判を繰り返しているのです。

 韓国人が日本国を擁護することは、自らの祖先が、両班ではないことを明かすようなものです。韓国人が、異常なまでに反日固執するのも、メンツと保身のために”両班出”という嘘を突き通すためであるとしますと、韓国人の両班志向は、日本国にとりましては、まことに迷惑なことなのです。

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