時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

相互理解=友好の図式が成立しない日韓関係

 韓国は、事あるごとに日本国に対して”右傾化”と非難していますが、そもそもの事の発端は、李前大統領による竹島上陸であったことは、すっかり、忘れているようです。自らの行為を棚に上げて、隣国ばかりを叩く韓国の敵対的な態度に、さすがの日本国側も憤慨しておりますが、マスコミの論調を見ますと、未だに”相互理解”が、日韓友好の万能薬であると信じているようです。

 実のところ、マスコミが奨励した”相互理解”は、日韓関係では、見事に逆効果でした。”相互理解”とは、文字通り、お互いを理解するという意味ですが、相手を知れば知るほどに、お互いが嫌いになる場合があることもまた、人間社会の真実です。政治分野であれ、経済分野であれ、文化面であれ、また、国家レベルであろうと、個人レベルであろうと、異文化間での交流が深まるにつれて、表面ではなく、相手の真の姿を知ろうとします。そして、知れば知るほどに、相手国の過去の行為や国民性、そして、価値観の違いに愕然とすることもあるのです。最近に至り、これまで隠されてきた日本国に対する過去、並びに、現在の韓国側による加害行為や陰湿な嫌がらせの多くが表沙汰となってしまいましたので、韓国に対する評価は下落の一途を辿っています。相互理解=友好であるならば、世の中には、争い、対立、反目、嫌悪など、あるはずもありません。世事に長けているはずのマスコミが、何故、かくも理想論にしがみつくのか、理解に苦しむです。

 日韓関係の悪化が事実に基づく以上、日本国政府は、日韓友好の虚像を前提とするるよりも、日韓対立を基本認識として政策を立案した方が、はるかに安全です。恩を仇で返されたり、責任転嫁されたり、あるいは、梯子を外されるリスクだけは避けることができるのですから。”相互理解”は、友好ではなく、警戒とリスク管理と言う意味においてこそ、活かされるべきあると思うのです。

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