時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

歴史捏造漫画は日本国に対する名誉棄損では

 「はだしのゲン」の問題は、漫画を通した洗脳や精神破壊の危険性を認識する切っ掛けともなりましたが、歴史捏造漫画は、この作品のみではないそうです。実際に”慰安婦漫画”も存在しており、韓国側も、今後は、その世界的な普及に努める方針とのことです。

 おそらく、気軽に読める漫画であれば、青少年を特定の歴史認識で染め上げることができると目論んでいるのでしょうが、日本国が実在の国家である以上、歴史捏造漫画は、名誉棄損に当たるのではないかと思うのです。例えば、個人レベルでも、実在の人物を実名、かつ、顔かたちもそのままに登場させ、悪行ばかりを繰り返す姿で漫画に描いたとしますと、その作者は、名誉棄損として訴えられてしまうことでしょう。国レベルでも同じであり、してもいないことを、あたかも事実の如くに漫画に描くことが、不問に付されるものとも思えないのです。韓国のことですから、”フィクション”を示す注意書きを付けるはずもなく、多くの海外読者が、漫画の内容を史実であると信じてしまうかもしれません。

 プロパガンダとしての歴史捏造漫画の危険性を考えますと、もしかしますと、「はだしのゲン」問題は、漫画界を舞台とした宣伝戦の前哨戦であるのかもしれません。河野談話が”慰安婦問題”の終結どころか出発点となったのですから、この問題もまた、初期対応を誤ってはならないと思うのです。松江市教育委員会は、手続き上ではなく、内容の問題として、もう一度、「はだしのゲン」の扱いを検討すべきなのではないでしょうか。

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