時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「はだしのゲン」―虚実混合の作品は教育現場に不適格では

 松江市教育委員会が、「はだしのゲン」を閉架措置とした件に関して、賛否両論の議論が続いているようです。この作品には、”慰安婦問題”にも通じる虚実混合のリスクが潜んでいると思うのです。

 「はだしのゲン」は、作者自らの広島での被爆体験を描いたものとされてきました。このため、読者の多くは、この作品は、ノン・フィクション漫画であると信じてきたことでしょう。作者自身が自分の経験をつづったものであれば、描かれた内容は、全て事実であると…。しかしながら、実は、この作品、漫画化された原爆体験記ではなく、相当のフィクションが書き加えられているというのです。その背景には、少年ジャンプの連載打ち切り以降は、日本共産党系の雑誌や日教組系雑誌に掲載されたという事情があったそうです。つまり、後半になるほど、読者である左派の人々の志向に応えるために、左翼史観に基づいたストーリー展開となっているのです。

 ”慰安婦問題”もまた、虚実の混合がもたらした事件であり、虚の部分までもが事実化されたことが、日本国の名誉を著しく傷つけることになりました。「はだしのゲン」もまた、虚実が混合された作品なのですから、少なくとも、フィクションを部分があることを表記すべきすし、有害図書並みの表現もあることを考えますと、教育現場には相応しくないと思うのです。

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