時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

舛添都知事への見返りは朴大統領との会談?

 冷え込んでいる日韓関係の改善を名目に、”お土産”を手に勇んで訪韓した舛添東京都知事。平昌オリンピック・パラリンピックへの協力や地下鉄技術の提供…など豪華な品目が並ぶ”お土産”が、実のところ、舛添都知事が自由にできるものではなかったことも問題視されています。
 
 舛添知事の訪韓では、東京都側の一方的な供与が目立っており、韓国側からの見返りは見当たりません。昨日、国連が公表した国別豊かさランキングでは、日本国よりも韓国が上位にあるにも拘わらず(もちろん、このランキングは信頼性に乏しいのですが…)、何故か、東京都側が、韓国側を支援する構図となっているのです。朝鮮半島では、一族の中で出世した者が他の親族の面倒を見るという風習があるそうですので、韓国系とされる舛添知事は、この風習に従っているのかもしれません。あるいは、自己顕示欲の強さが指摘されてきた知事のことですから、朴大統領との会談が見返りであった可能性もあります。首相でも実現していない日韓会談を成し遂げた政治家として、自らのステータスが上がると考えたのでしょう。もっとも、この”見返り”は、あくまでも知事個人に対するものであり、東京都や日本国にとりましては、何らの意味もなければ、益にもなりません(損失の方がはるかに上回る…)。しかも、東京都側の一方的な譲歩ともなれば(日本国民の大半は、韓国側に対して譲歩の必要性を感じていない…)、日韓関係が改善されるどころか、日本国側の国民感情を逆なでし、さらなる悪化も予測されます。
 
 公共物や民間企業の知的財産を贈与することで私的な見返りを受け取ろうとした東京都知事。知事の思惑通りには行かず、帰国後は、”売国政治家”というレッテルが張られ、逆風に晒されることになるのではないでしょうか。
 
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