時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

韓国の歴史抹殺の動機-日本からの復讐では?

 世界史を紐解いてみますと、復讐心もまた歴史を動かす動因であったことが分かります。昨日は、村山談話が中国や韓国人に対日復讐の根拠を与えたことを指摘しましたが、本日は、歴史を抹殺する動機として復讐について述べてみたいと思います。
 
 昨日のテーマは、ありもしないことをでっち上げることで、相手に対する”復習の権利”を不当に得ることでした。本日のテーマは、その逆に、実際にあったことを消し去ることで、相手から”復讐の権利”を奪う行為についてです。戦後、韓国が意図的に抹殺した歴史的な事実を挙げるとすれば、日本統治による朝鮮半島の近代化、戦争末期に内外で発生した日本人虐殺と資産の強奪、竹島の不法占拠、朝鮮戦争時における大量の密入国者、在日韓国・朝鮮人による犯罪・・・など、枚挙に遑がありません。これらの事件については、全て韓国側が加害者であり、日本側は被害者です。このため、韓国は、日本人にこの事実が知れ渡れば、復讐されるのではないかと怖れたはずです。そして、そうであるからこそ、民潭等を動員して日本国内に圧力をかけ、裏から報道を統制したり(通名による隠蔽…)、教科書などに記載することを阻止してきたと考えられるのです(差別反対を隠れ蓑にして…)。
 
 近年の日韓関係の悪化の原因の一つには、韓国側による歴史操作、すなわち、捏造と抹殺の効果が薄れたからではないでしょうか。韓国が手痛い復讐を受けるとしますと、それは、歴史からの復讐ということになるのではないかと思うのです。
 
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