時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

二階議員の訪韓団-効果も評価も期待薄では?

 親中韓派の議員として知られる二階議員は、本日、1400人ともされる同行者を連れて、韓国を訪問したそうです。冷え込む日韓関係の影響を受けて、韓国を訪れる日本人観光客が大幅に減少したことへの対策ともされていますが、効果は期待薄なのではないでしょうか。

 
 観光地としての魅力は、実のところ、訪問国に対するイメージが大きく左右します。最近の日韓関係の悪化は、情報不足や偏見ではなく、竹島の不法占拠、慰安婦問題の誣告、対馬の仏像返還拒否…といった韓国側の日本国に対する加害行為に原因しており、また、長年にわたって韓国民には反日精神が刷り込まれていますので、日本人の多くは、韓国を訪れても心から歓迎されることはないと知っています。こうした状態では、日本人の対日感情が改善されるはずもなく、たとえ数の上では1千人超える”大訪韓団”であっても、1億3千万人の一般の日本国民の行動を変えることは困難です。民間の日韓交流イベントを開いたとしても、一部の人々しか集めることは出来ないことでしょう。
 一方、日本側の同行者の顔ぶれを見ますと、こちらも観光業界や地方自治体関係者が多く、訪日韓国人観光客の増加も訪韓の狙いの一つのようです。しかしながら、韓国人観光客が増えると日本人観光客が減るというジンクスもあり、こちらの方も、結果的にはマイナスに働く可能性があります。

 二階議員の行動は、舛添都知事訪韓と同様に、韓国側からは評価されることでしょう。しかしながら、政策効果が低いばかりか、二階議員は、世論を軽視しているとして、国内的には評価が低下するのではないかと思うのです。

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