時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日韓国交正常化50周年は仕切り直しの年になるのでは

 今年は、日韓基本関係条約の締結から50周年を迎えるということで、全国の自治体などで、様々な記念行事を計画しているとも伝わります。二階訪韓団の目的の一つも、観光を通した日韓交流の促進であったのでしょう。

 しかしながら、日本国内の世論を見る限り、友好ムードとは程遠い状況にあります。戦後、1910年の韓国併合に起因して、日本国は、韓国に対する贖罪意識を刷り込まされてきました。日本国は、過酷な植民地支配によって、韓国に対して甚大な損害を与えたと…。しかしながら、近年に至り、このイメージは、虚構に過ぎないことが明らかとなってまいりました。しかも、驚くべきことに、実際には、加害者と被害者が逆であったのです。この構図の逆転は、日本国民にも心理的な影響を与えたことは言うまでもなく、一気に、贖罪意識が消えてしまったのです。

 本日も、日韓スワップ協定の終了が決定されたことを受けて、ネット上では、評価の声が上がっております。協定終了によって、日本国が、一方的に韓国を支援する構図は終焉を迎えることとなるのですが、正常化50周年の年とは、両国間の関係が、根本的に仕切り直される年となるのではないでしょうか。

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