時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中韓の”歴史戦の勝利”とは偽史を造ること?

 中国も韓国も、そして、北朝鮮も、歴史を戦いの一部と捉えている点において特異な国です。これらの国のとりまして、歴史戦の勝利とは、一体、何を意味するのでしょうか。

 今日では、ユネスコの記憶遺産の制度は、本来の趣旨から離れて、すっかり中国や韓国による対日歴史戦の主戦場と化しています。日本国を貶める歴史遺産が登録されれば自国の”勝利”と見なし、対日要求のカードを握れる、あるいは、日本国の対して優位なポジションを獲得したと信じているようなのです。しかしながら、この”戦闘行動”、良く考えても見ますと、極めて奇妙であるとしか言いようがありません。何故ならば、偽りの歴史を真実の歴史とすることが”勝利”となるからです。つまり、嘘を真とすることが”歴史戦”の勝利条件なのですから、これほど、反道徳的で反理性的な行動もありません。中国も韓国も、そして、北朝鮮も、自らの行動が常識から逸脱しているとは考えないのでしょうか。

 国際社会を舞台に、中韓によって道徳が倒錯し、理性を疑いたくなるような”歴史戦”が闘われている現状は、”小説より奇なり”としか言いようがありません。後世の歴史家は、21世紀初頭に、”歴史戦”という奇妙な戦いが存在したことを歴史に記録するのではないでしょうか。

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