時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「パナマ文書」の提供者の「ジョン・ドウ」は「暴露録(黙示録)」の著者であるヨハネを意識している

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。引き続き、「2016年問題」について扱ってまいります。4月22日付の本ブログにて、『聖書』「暴露録(黙示録)The Revelation」のキーワードが、「パナマ文書the Panama Papers」の特徴と符号してくる可能性がある点として、「④暴露される巨悪revelation」について扱いましたが、‘revelation(暴露)’の問題は重要ですので、本日も、この点について扱ってまいります。
 
本日5月10日未明に、「パナマ文書the Panama Papers」に載る21万4千件にのぼる企業名と個人名が公表されました。その調査・分析が急がれるのですが、南ドイツ新聞(SZ)は、「パナマ文書the Panama Papers」の提供者である匿名の人物から声明文を受取っており、その声明文を去る5月6日に公表したそうです。
 
その声明文において、文書の提供者である匿名の人物は、「ジョン・ドウ」と名乗り、「パナマ文書the Panama Papers」を暴露した動機について述べております。その内容をまとめてみますと、以下の点が動機であるようです。
 
①あまりに「大きな不正」である
タックスヘイブンを利用するグループを為すがままにしておくと、「資本主義」という名前で呼ばれていながら、その実は、‘別の新たなシステム’が成立してしまい、世界の多くの人々が、奴隷化されてしまう
 
前回の5月6日付本ブログにて、「パナマ文書the Panama Papers」の調査・分析によって明らかとなってくるであろう刑法上、あるいは、道義上の不正行為の問題は、人類を『聖書』「暴露録(黙示録)」に記述されるような最悪の状態へと導きかねないことを指摘させていただきましたが、どうやら、「ジョン・ドウ」氏も、「パナマ文書the Panama Papers」の調査・分析によって明らかとなってくるような大きな不正は、人類に危機をもたらすと考えており、それが文書を暴露した動機でもあるようなのです。
 
『聖書』「暴露録(黙示録)」が、“巨悪の存在を明らかにしなければ、人類には救いは無い”ということを教えていることは、先述いたしました(4月22日付本ブログ)。「ジョンJohn」は、「ヨハネ」の英語名です。「暴露録(黙示録)」の著者がヨハネであることから、あるいは、「パナマ文書the Panama Papers」の提供者は、「パナマ文書the PanamaPapers」の暴露が、「暴露録(黙示録)」において預言・予言された教えのとおりの行動・行為であることを示すために、「ヨハネ(ジョン)」と名乗ったのかもしれません。
 
今年は、西暦2016年であり、『聖書』に設定されている「1と2と6は一回のみ、0は何度使ってもよい法則The Rule of One Time 1, 2 & 6and Any Time 0」との関連で、最後の審判the Judgement Day」が起こると予想される有力な年代の一つです。「パナマ文書the Panama Papers」による不正の暴露は、果たして、人類を救う役割を果たすのでしょうか。
 
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(続く)