時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

“日本人街”はイルミナティーの世界ネットワークに属し続けている

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。入管法の改正によって想定される日本の未来の姿は、幕末にはベトナム人、中国人、フィリピン人、インドネシア人、タイ人、ミヤンマー人、韓国・朝鮮人、並びに、極少数の日本人によって構成されるようになっていた東南アジアの“日本人街”を想起させる点につきましては、昨日、指摘いたしました。
 
そして、東南アジアや中国大陸などにおける“日本人街”の成立史は、“日本人街”とイルミナティーが密接に結びついている可能性を示しております。なぜ、東南アジアに日本人街がつくられるようになったのか、その理由は、16世紀後半における種子島へのポルトガル人の上陸と、イエズス会(フランシスコ派)のフランシスコ・ザビエルの来日にはじまる旧教側の貿易活動への日本人武士・商人の参加にあります。
 
織豊時代キリシタン大名下の武士や商人は、表面的にはキリスト教への帰依を理由としながら、その実は、主に黒いユダヤ人の国際組織に属するユダヤポルトガル商人と提携して、アジア各地の特産品のみならず、奴隷貿易や武器貿易にも従事し、イエズス会の国際交易ネットワークのもとに海外貿易活動を展開していたのです。
 
しかしながら、江戸時代に鎖国令が布告され、キリシタンの国外追放が決定されますと、海外にあった武士や商人は、日本に帰国するよりも現地に残り、イエズス会の国際交易ネットワーク下に交易活動を続けることを選んだようです。やがて、旧教側から新教側に覇権が移りましても、イエズス会との関連は維持されたようです。この点につきましては、2016年12月28日付け本ブログにて、「消えた日本人街の謎:東インド会社と結びついていた在外邦人」と題した以下の記事からも補うことができます。
 
「ここに、幕末史をめぐる大きな謎があるようなのです。そのことを示すのが、1623年発生したアンボイナ事件です。アンボイナ事件とは、オランダ領アンボイナ島におきまして、当地のイギリス人(東インド会社社員)が、オランダに対してオランダ要塞の奪取の陰謀を企てたとして、オランダ側によって処罰された事件であり、英蘭戦争の原因の一つともなったとされる事件です。この時、オランダ側によって陰謀の咎で捕縛・処罰された人々のなかに、日本人9名とポルトガル人1名が加わっておりました。ポルトガル人も加わっていたことを考えますと、東インド会社内の隠れイエズス会問題が関わっているようにも推測できますが、1623年の時点で、日本人と東インド会社との間には、密接な結びつきができてあったようなのです。」
 
多くのイエズス会士、ならびに、隠れイエズス会士が、英蘭の東インド会社の社員となっていたようであり、新教側が国際交易の中心となってからも、イエズス会(フランシスコ派)は、東インド会社を通して、その国際ネットワークを保持していたようです。そして。本ブログにおきまして再三にわたって指摘しておりますように、ロスチャイルド家のマイアー・アムシェル・ロートシルト(独: Mayer Amschel Rothschild1744223 - 1812919日)から要請されて、1776年5月1日に、イエズス会士のヨハン・アダム・ワイズハウプトJohann Adam Weishauptによって創設された秘密結社が、イルミナティIlluminatyなのです。
 
このことは、“日本人街”とイルミナティーとの密接な結びつきを示しております。江戸幕府鎖国時代に在外邦人があって、やがて現地化していったという“日本人街”の歴史は、今日では、見落とされがちですが、16世紀から続く“日本人街”とイルミナティーとの密接な関連が、今般の入管法の改正問題とも繋がっていると推測することができるのではないでしょうか。
 
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(続く)