時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

北朝鮮には開戦の意思がある?(2019年3月1日)

 本日も、古代史・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。米朝首脳会談に向かう金氏が、「21号」という名の特別列車を用い、中国領内を横断したことは、ヒトラーの専用特別列車問題を想起させます。本年の1月4日・5日の本ブログにて扱いましたように、第二次世界大戦中、ヒトラー特別列車中で執務しているからです。
 
本年の元日に、NHKにて、邦訳すれば『ヒットラーの鋼鉄の野獣』となる『Hittlers Steel Beast』というタイトルの番組が放映されておりました。「ヒットラーの鋼鉄の野獣」とは、ヒットラーの特別列車のことです。ヒットラー第二次世界大戦中、その占領地内を縦横に走る特別列車の車内にあり、車両に設置されていた電信通話設備を通して命令を下していたのです。
 
その理由は、①盗聴されずにイルミナティーと連絡を取り合うことができること、②大本営を移動させながら、次々に命令を下して征服してゆくというやり方は、モンゴル軍の方法に倣っていること、③ロシア共産革命の際の「封印列車」と同様に、“破壊者”の意味を持たせ、暴力主義による人類の非文明化・動物化・家畜化を象徴させたことにあると推測することができます。
 
ヒトラーが特別列車を用いたことには、このような理由があったことを踏まえて、ドキュメンタリーの製作者は、『Hittlers Steel Beastヒットラーの鋼鉄の野獣)』というタイトルを付けたのでしょう。そして、野蛮性を表現するのに「野獣Beast」という用語が、特に用いられたことには、黙示録的な意味があると推測することができます。
 
その理由は、「鋼鉄steel」は、『聖書』の『ダニエル書The Book of Daniel』や「暴露録(黙示録)The Revelation」に登場し、「鉄iron」を以って象徴される第四番目の野獣(the Forth Beast)、すなわち、第四の悪の帝国を想起させるからです。「鋼鉄steel」の「beast野獣」とは、『聖書』「暴露録(黙示録)The Revelation」に登場する悪魔の下手人の「第四番目の野獣(the Forth Beast)」であるということになるのです。
 
そして、アドルフ・ヒトラーの軍事行動によって、確かに、ヨーロッパ全土は壊滅的被害を受け、人類の文明、洗練されたヨーロッパ文化、キリスト教世界は滅亡寸前に追い込まれ、まさに、「暴露録(黙示録)The Revelation」に描かれた人類の終末に近い状態となりました。
 
このように考えますと、金氏が、ベトナムハノイへの移動手段として特別列車を選んだことには意味があり、①特別列車によって横断された中国は、事実上、北朝鮮をその代理人とするイルミナティーの支配下にあること、②米朝首脳会談は物別れに終わること、③北朝鮮イルミナティー)には、開戦の意思があり、人類を破滅的状況に追い込み、非文明化・動物化・家畜化する計画があることを象徴させるためであった可能性があります。
 
 金氏は、特別列車を用いることで開戦の意思を示し、米国トランプ政権へ圧力を強め、交渉を有利に持ち込もうとしたのではないでしょうか。

 
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(続く)