時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中国には神仏から罰が下るのでは

 チベット弾圧の背後には、民族対立のみならず、中国共産党による宗教弾圧があります。共産主義は、国民の信仰や信教の自由を認めず、自らのイデオロギーで国民を染め上げようとするのです。

 昨今、日中友好の掛け声の下で、宗教界でも中国の地方都市や寺院との間に友好親善のイベントなどを設けているようです。しかしながら、日を追うごとに実態が明るみになってくる中国政府によるチベット仏教弾圧は、宗教そのものに対する攻撃とも言える程酷いものです。国家権力によって人間の魂を捻じ曲げ、神様や仏様の神聖性を冒瀆するのですから、共産主義国家とは恐ろしいものです。このまま中国が、独りよがりで残酷な宗教弾圧を続けていけば、おそらく、早かれ遅かれ、神仏から罰が下されることになるでしょう。

 チベットと信仰をともにする仏教でも、神道でも、キリスト教でも、人の道に外れた行為は許されないはずです。真の宗教者であるならば、中国に対して人の道を説き、どうか、地獄に落ちないように説得していただきたいと思うのです。