時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

韓国の対馬領有の主張は侵略宣言?

 『魏志倭人伝』の時代より、対馬には日本人(古代では倭人)が居住してきたことは、紛れもない歴史的な事実です。それにも拘わらず、高麗や李朝時代に対馬に侵攻したことと、対馬李朝との通商関係を盾にして、韓国が対馬の領有権を主張するとなりますと、これは、れっきとした”侵略宣言”になるのではないでしょうか。

 そもそも、領有権や領域の確定にあっては、その土地にどの民族が住んできたのか、ということが、大きな意味を持ちます。19世紀以降、民族自決権が世界大に確立するようになるにつれ、この要素は大きな決定力を持つに至ったのです。戦後に相次いだ植民地独立も、民族自決の原則なくしてあり得ませんでした。韓国も、戦後に日本国から独立するに際して、民族自決の原則の恩恵を受けたはずですし、また、この原則こそが、独立の根拠ともなったはずです。

 もし、ここで韓国が、古代から連綿と日本人が住んでおり、一度も外国の領土となったことのない対馬に対して領有を主張するとしますと、これは、明らかに、他国の”固有の領土”を奪おうとする国際法違反の行為となりましょう。竹島は、無人島ですので居住者による判定ができないのですが、韓国が対馬まで主張するとなりますと、それは、韓国が、国際法を順守する意思のないことを自ら暴露するようなものです。韓国は、国際社会の一員としての自覚と責任を持ち、ルールからの逸脱は自制すべきではないか、と思うのです。

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