時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

民主党政権成立のお膳立て?

 報道では、しきりに民主党の圧勝が報じられており、公表されている世論調査でも、民主党は、驚くばかりの高い支持率を得ているようです。もし、この数字が現実に近いものであるならば、自民から民主への無党派層のシフトが国政を動かしていると言えそうなのですが、その反面、日本国民が、何者かに踊らされているという疑いが払拭できないのです。

 何故ならば、マスコミの世論誘導はいつものこととしても、内外の情勢が、民主党政権の成立をお膳立てしているように思われるからです。自民党の判断は、故意に負けを選択していると疑われるほど、自民党に不利な選択でした。無党派層の動向が情勢を決する時代に創価学会だよりでは限界がありますし、従来の支持基盤であった保守層を落胆させる政策のオンパレードでした。また、国際情勢を見ましても、何故か、選挙期間に限って北朝鮮はおとなしく、中国もまた、あえて事を荒立てることは控えています。このことは、防衛や安全保障を訴える自民党には追い風は吹かないことを意味しています。こうした状況下では、これまでの失政をあげつらい、大盤振る舞いの給付政策を掲げ、政権交代による変化を訴えれば、選挙戦が、民主党有利の展開になることは必至です。

 内外が一体となって、民主党政権を後押ししている現在の状況には、言い知れぬ不気味さがあります。杞憂であればよいのですが、いささか不安を覚えるのです。

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