時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

サイバー攻撃は暴力による言論弾圧

 巨大掲示板として知られる2ちゃんねるが、韓国からの大規模なサーバー攻撃を受けて、アクセスが困難な状況に陥っているそうです。原因は、オリンピックでのフィギュアにおいて、金メダルをとった韓国選手にまつわる不正疑惑がネット上で取り沙汰されたことにあるらしいのですが、サイバー攻撃は、れっきとした暴力による言論弾圧なのではないかと思うのです。

 何事においても健全性を保つためには、自由な批判が許される状況が維持されなくてはなりません。テレビでフィギュアを観戦した限りでは、順位と採点方式に疑問を感じる人々が現れてもおかしくない状況が見られました。おかしいことはおかしいと言える状況こそ、自由の証しであると共に、不正や腐敗を排するための重要な条件でもあるのです。にも拘らず、韓国が、自国にとって都合の悪い発言をやめさせるために、他国に対して大規模なサイバー攻撃をかけるとしますと、これは、暴力で口を封じる行為に他なりません。インターネットによるサイバー攻撃は、キーボード上の操作でありながら、有無も言わさずに相手国の言論発信の手段を奪うという点において、間接的な暴力行為なのです。

 韓国は、言論に対しては言論で応えるべきであり、サイバー攻撃といった暴力手段に訴えるべきではないと思うのです。こうした手段を使えば使うほど、国家としての信頼性が低下するのではないでしょうか。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<A HREF="https://blog.with2.net/link.php?626231">人気ブログランキングへ</A>