時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

普天間基地移設問題―究極の腹案があるとしたら

 報道によりますと、普天間基地移設問題の5月末解決は、どうやら無理なようです。ところで、もし、究極の腹案があるとしますと、それは、基地の台湾、もしくは、フィリピンへの移設なのではないかと思うのです。

 以前、政治家の帰化問題について、ブログの記事を書きましたところ、フィリピンでは米軍が撤退したために、南沙諸島をめぐって不安定化が起き、米軍基地の復帰を求める声もあるというコメントをいただきました。軍事力を高めている中国に対する抑止力という側面を考えますと、大陸を弧の字に囲む台湾やフィリピンは、地政学的には軍事基地として好位置にあります。

 もちろん、この案を実現するには、台湾やフィリピンなど、関係国との交渉や調整が必要ですので、可能性が高いわけではありませんが、抑止力を弱める形での決着は避けるべきと思うのです。

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