時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

岡田外相はチベットを救うべき

 日韓併合から今年で100年ということで、民主党政権においても閣僚の発言が相次ぎ、仙石官房長官の個人賠償発言に続いて、岡田外相も、日本国を一方的な加害者とする反日的な歴史観を示したようです。

 特に岡田外相の発言で首を傾げるのは、外相が、日本国の”植民地支配”により、朝鮮民族の誇りを奪い、踏みにじったと認識していることです。しかしながら、李氏朝鮮は、清国の冊封体制に属しており、朝鮮の歴史において完全に独立していた時期は、わずかしかありません。モンゴルを含め、歴代中国の王朝の属邦としての立場にあったのですから、日本国ばかりが朝鮮を征服して支配した、というような見解は、腑に落ちないのです。しかも、日韓併合は、武力ではなく、条約に基づくものでした。

 保護国化や条約による併合が許された時代の出来事を、いたずらに蒸し返しても意味はなく、むしろ、外相として取り組むべきは、現在進行している中国によるチベットの植民地化問題ではないかと思うのです。過去ではなく、今現在、中国は、チベットの誇りを奪い、踏みにじっているのですから。

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