時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

政策コンペは無駄削減コンペの方が効果的

 昨日の報道によりますと、民主党政権は、1兆円の特別枠を設け、政策コンペティションを実施するそうです。このコンペティション、予算の無駄削減を対象とした方が、効果的なのではないでしょうか。

 この報道を耳にした時、最初は、国民から公募するものと勘違いしたのですが、実際は、一律10%の予算削減を課せられた官庁からの予算要求を受ける受け皿のようです。しかも、公開の議論を経て、とは言いながら、誰が、どのような手続きで”受賞者”を決定するのか不明であり、一つ間違えますと、首相の独断、つまり、独裁となりそうです。首相は、医療・介護、環境、といった分野を重視しているのですから、はじめから、”受賞者”が決まっているような競争は意味がありません。

 我が国が抱える当面の課題は、財政の無駄の削減であることを考えますと、如何に行政の質やレベルを下げずして、予算を削減するのか、各省庁が腕比べをすればよいと思うのです。受賞者、あるいは、評価を受けた官庁の部署に特別ボーナスを出す方が、1兆円よりも遥かに低いコストで競争効果が活かすことができるのではないでしょうか。

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