時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日本国が拒み中国が要求するビデオ公開の不可解

 衆議院予算委員会では、尖閣諸島沖事件のビデオの公開を那覇地検に求める決議が全会一致で成立したそうです。この要求に対して、政府?は、なおも重い腰を上げないようなのですが、その一方で、中国側は、ビデオの公開を求めているというのです。

 関係者から漏れ伝えられたところによりますと、ビデオには、海保職員に対する中国漁船側の傍若無人な暴力行為が映されており、殺人未遂という噂もあります。当然に、中国政府は、漁船側に非があることを証明することになるビデオの公開に消極的なはずであり、公開を望まないはずなのです。脅迫手段を使ってでも、非公開の圧力をかけてきそうなものなのですが、逆に公開を求めるとは、不可解極まりません。この中国側の行動は、単なる”はったり”なのでしょうか。

 警戒すべきは、日本国政府と中国政府との間に、国民には知らされていない裏取引があることです。それが、細野密使や日中両首脳のブリュッセルでの”対談”と関連するのかどうかはわかりませんが、もし、日本国政府が、中国政府と秘密裏にビデオ非公開を約束しているとしますと、中国側が、居丈高にビデオ公開を求めてもおかしくはありません。日本国政府が、非公開の約束を守ると高を括っているからです。

 果たして、このシナリオが、杞憂なのでしょうか。因みに、秘密外交には拘束力はありませんので、このまま日本国の海保が”悪者”に仕立てられないよう、日本国側は、対応を急ぐべきと思うのです。


 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>