時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

自衛隊は民主党の軍隊ではない

 昨年11月に出された防衛次官通達が、言論の自由を封じる内容のものであったとして、問題になっているようです。もしかしますと、民主党政権は、自衛隊を党の軍隊であると勘違いしているのではないでしょうか。

 民主党政権内部には、社会・共産党にシンパシーを抱いてきた人々が多数おります。そのモデルともいうべき中国では、人民解放軍は党の軍隊であって、国軍ではありません。民主党政権が、自衛隊に対して、政権批判を許さない態度で臨み、外部団体との交流も遮断しようとしているとしますと、民主党もまた、自衛隊を完全にコントロールすることを意図しているのでしょう。

 自衛隊は、我が国と国民の軍隊であり、政権与党のものではありません。当然に、防衛の観点から、様々な意見や非難があってしかるべきでです。OBからの政権への批判は、真摯に受け止めこそすれ、政府が専門家の意見を無視するようでは、我が国の国防はいよいよ危うくなると思うのです。

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