時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

竹島と対馬―日韓図書協定の採択中止を

 韓国政府は、竹島の実効支配を強化するために、周辺海域における海洋調査施設の建設や艦艇の派遣を検討しているそうです。こうした場合、対抗措置を採りませんと、こうした行動を止めることはできないのですが、最も手近な手段としては、日韓図書協定の採択を止めるという選択肢があります。

 日韓図書協定は、自民党も賛成するとのことですが、この協定、国際法上の根拠が全くありません。いわば、日本国側が、厚意で韓国側に李朝時代の文書を引き渡すというものです。相手国が、不法行為をさらに進めようとしているのですから、日本国側が、採択を中止しても、何らの国際法上の問題も生じないのです。

 しかも、韓国側は、朝鮮総督府に保管されていた朝鮮通信使に関する対馬藩の文書の”引き渡し”は、拒否しているそうです。韓国の一部議員が、対馬も韓国領と主張していることを考慮しますと、この文書が、後で、どのように利用されるか分かりません(日本国の対馬領有を証明する文書の一つなのでは・・・)。将来の領土問題も絡むかもしれないのですから、双務性のない日韓図書協定は、一端、白紙に戻すべきと思うのです。

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