時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

敗因を的確に把握することができない菅首相の不安

 昨日行われた地方統一選挙の結果、先々週に続いて、またもや民主党は大敗を喫したそうです。菅首相は、敗因について、”震災の対応はしっかりやっている”と発言したそうですが、それでは、一体、何が原因で敗北したと考えているのでしょうか。

 政治家のみならず、国民の大多数が、民主党の敗因は震災の対応にあると考えています。こうした時に、一人だけそれを否定しても、かえって、首相の異様な自己評価の高さが目立つだけです。退陣論を封じるための発言であったのかもしれませんが、高すぎる自己評価は逆効果であり、反対に、全く自己反省のない人物、あるいは、分析力のない人物と見なされて、世間からの評価を下げてしまっているのです。

 震災の対応が原因ではないと考えるならば、菅首相は、他の敗因を挙げて、国民に説明する必要があるのではないでしょうか(敗因なき敗北?)。首相が敗因を的確に把握できないようでは、我が国は、複雑な国際情勢にあって翻弄されるだけとなります。国民の多くは、菅首相に国政を任せることに、不安を感じているのです。

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