時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

浜岡原発停止―電力供給は重要なライフライン

 東日本大震災の発生により、甚大な被害を受けた被災地では、何より先に、ライフラインの早期復興が叫ばれました。水、電気、ガスの供給の復旧を急がなければ、被災者の方々の命にかかわるからです。そうして、特に電力供給は、経済のライフラインでもあります。

 原発反対の立場の人々は、浜岡原発停止を喜々として称賛しています。しかしながら、浜岡原発停止により、ライフラインの一部が失われることを考えますと、もろ手を挙げて喜んでばかりはいられないはずです。今年が猛暑ともなれば、熱射病による生命の危機に見舞われますし、生産の抑制による経済へのマイナス影響は、職を失うおそれや給与の減額に繋がるかもしれません。ライフラインの機能低下は、原発事故と同じくらい、国民にとっては、危機なのです。

 政府は、浜岡原発の停止が、ライフラインの喪失であるとする認識が不足していると思うのです。まずは、代替となる電力供給源を確保すべきですし、停止させるならば、その後にすべきです。もし、原発反対派が主張するように風力発電地熱発電の方が低コストかつ発電効率が高いのであるならば、直ぐにでも、建設に着手すべきなのではないでしょうか。

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