時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日本のギリシャ化は地方から?

 本日の新聞記事によりますと、神奈川県の債務残高は、3.5兆円と過去最高を記録するそうです。予算規模も、1.7兆円と歴代2位であり、財政の悪化は止まりそうにありません。

 現在までのところ、財政問題への関心は、主に国債に集中していますが、地方もまた、台所事情は火の車です。欧州の財政危機は日本にも及び、、これまで日本国の地方債を積極的に購入してきた欧州系の金融機関も、今後は、地方債の購入を手控えることは大いに予測されます。輸出不振による税収の低下、地方債の引き受け手の減少、公債の償還や利払い費の増加、予算規模の拡大・・・が同時に進行すれば、地方もまた、深刻な財政危機に見舞われる可能性は否定できません。

 貿易収支の赤字転落によって、日本国のギリシャ化が心配されていますが、放漫財政を続けている地方のギリシャ化懸念に対しても、真剣に対策を講じる時期に来ているのではないかと思うのです。

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