時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

”絆”を断ちきりたい瓦礫の受け入れ反対派

 東日本大震災の被災地における瓦礫の受け入れ問題は、”絆”の問題をも提起しているようです。全国に、被災地の復興を願う気持ちがあれば、瓦礫の受け入れ事業もスムースに進むはずなのですが、地方自治体レベルでは、難航しているようです。

 ニュースなどから推察しますと、地方自治体レベルで受け入れ事業の検討が始まりますと、放射能汚染を理由に、ヒステリックなまでに反対する人々が存在しているようです。ネット上の掲示板の意見なども見ましても、組織性を疑うほどに、同じ論調の強硬な反対意見が、被災地の方々に対する侮蔑の言葉と共に書き込まれています。自分だけには、絶対に危険が及んえはならず、全てのリスクは、被災地に押し付ければよいとする…。正直、こうした自己中心的な意見は、残念でなりません。困っている人々を助け、負担を分かち合うことは美徳であり、道徳にも適っているからです。反対派は、決して多数ではないようですが、一種の運動と化しているのです。

 この反対運動は、あたかも、”絆”を断ちきるために展開されているようにも見えます。反対する人々には、思いやりの心はないのでしょうか。

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