自民党は歳出削減案を

　報道によりますと、自民党は、民主党の増税法案の対案として、段階的な消費税率の引き上げではなく、一度に10％とする案を提出するそうです。

　消費が冷え込めば、元の木阿弥になりますので、増税の効果のほどには疑問がありますが、せめて自民党は、歳出削減についても切り込むべきではないかと思うのです。民主党案では、増税分の増収は社会保障費に充てられ、財政の健全化への寄与は小さいようです。民主党は、ばらまきマニフェストを掲げた手前、社会保障分野はできる限り聖域としたいのでしょうが、この分野には、無駄や不正支給が多いのも事実です。世論調査でも、”増税の前にすべきことがある”、とする意見が最多なのですから、国民の声に真摯に応えませんと、政治に対する不信と失望が深まります。

　また、税制全体を見渡しますと、不公平税制も放置されております。どの政党も同じでは、国民は選択のしようもなく、より国民の納得する法案を提出するよう努めるべきなのではないかと思うのです。

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