時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

東京都知事選が示す日本政治の変化

 本日、遂に、東京都知事選の選挙日を迎えました。猪瀬氏の辞任から今日に至るまでの選挙期間を通して、日本国の政治が、大きな変動期に差し掛かっている兆しが感じられます。

 今回の選挙において見られた変化とは、第1に、従来であれば、マスコミがあらかじめ排除してきたような候補者が、有権者の支持を集めていることです。田母神俊雄航空幕僚長は、日本国を擁護する発言をしたことから職を辞した方ですが、これまでの選挙であれば、泡沫候補扱いで終わったことでしょう。しかしながら、昨今の中韓朝による過激な反日政策もあり、マスコミの思惑に反し、保守層一般における支持の拡大は、氏を有力候補者に押し上げています。第2の変化は、第1の変化の要因でもありますが、ネットの影響の拡大です。もっとも、この点については、口コミ型と宣伝型があり、田母神陣営が前者であれば、脱原発運動を継承している細川陣営や宇都宮陣営は、後者のように見受けられます。口コミ型と宣伝型のどちらの影響が強いのか、結果が注目されるところです。第3に挙げるべき点は、これまでタブーとされてきた在日韓国・朝鮮人と各候補者との距離が、判断材料として有権者に意識されていることです。先の参議院選挙などでは、脱原発は政策的な争点となりましたが、ようやく在日韓国・朝鮮人問題も政策的な対応を要する課題として認知されてきていることが伺えます。政治的タブーの消滅への一歩であるならば、日本国の政治の透明性は高まることでしょう。第4に、マスコミが、選挙結果について予測を控えるようになったことも、報道姿勢における変化の一つかもしれません。否、予測不可能となったことこそ、今日の日本政治が変動期にあることの証であるかもしれないのです。

 選挙の結果は、開票を待たなければなりませんが、結果に拘わらず、東京都知事選は、日本国の政治的な変化の一端を表しています。前回の選挙と比較して投票率は低下しているとも報じられておりますが、候補者のみならず、有権者にとりましても、本日は、将来を決定する重要な日であると思うのです。

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