時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

川崎中一男子殺害事件-単独犯行はあり得ない

 川崎市の河川敷で中学一年生の少年が無残な姿で命を奪われた事件は、多くの国民の関心を集めております。事件の容疑者として、3人の少年が既に逮捕されておりますが、主犯格は黙秘、他の2人は、主犯格による犯行であると供述しているそうです。

 ところで、この事件、二人の少年が供述したような主犯格による単独犯行はあり得ないと思うのです。何故ならば、最初の頃の報道によりますと、殺害された上村少年には、何らかの道具で縛られた跡があったからです。この状況から推理しますと、一対一の状態で、一方が相手の身体を縛ることはおよそ不可能ですので、誰かが少年の体を抑えている間に、もう一人の人物が、縛ったとしか考えようがありません。逃げ出さないように、身体の動きを完全に止めた上で、犯人は、首を刃物で切るという蛮行に及んだのでしょう。刃物による傷は相当数残されていたそうですので、ここでも、複数の人物による殺害が推測されます。

 主犯格の父親のしらを切ったコメントにも批判が集まっておりますが、不良グループが常に真実を語るとは思えません。証言は当になりませんので、ここは、犯行現場の検証を含め、殺害に使用された指紋付の凶器や殺害時の血痕が付着した衣服といった動かぬ証拠を収集することで、犯人を特定してゆくべきと思うのです。

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