時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

防衛

北朝鮮の核爆弾小型化技術はどこから流れたのか

「国際危機グループ」という名のNGOの報告によりますと、北朝鮮は、既に核爆弾の小型化に成功しているそうです。核爆弾の製造よりも、爆弾の小型化はさらに技術的な難易度が高いと言われており、もし、この情報が事実であるとしますと、北朝鮮の核保有ととも…

ミサイル迎撃予算の増額を

防衛費の増額を主張しますと、とかくに”タカ派”として非難されるのですが、北朝鮮がミサイル実験を行うことがほぼ確実となった現実を考えますと、日本国政府は、ミサイル迎撃体制の構築を急がなくてはならないと思うのです。 我が国の防衛費に関しては、数年…

北朝鮮のミサイルがハワイに向かったら

もし、北朝鮮のミサイルが、日本国を飛び越えてハワイに向かったとしましたら、日本国政府は、事実上、集団的自衛権発動の判断を迫られることになるのではないでしょうか。 法的には、北朝鮮のミサイル飛来は”危険除去”とされ、自国領域に落下しなければ自衛…

日本国の核武装は表玄関から

中国が大量の核兵器を保有し、北朝鮮までもが核武装をしようとしてる状況にあっては、当然に、日本国も核武装を、という議論は起きるはずです。しかしながら、NPT条約がある以上、日本国が、一方的に核保有を行いますと、国際法違反の行為となってしまいます…

日本国はMDの開発・配備強化を

今年8月に起きたロシア軍のグルジア侵攻により、冷戦が崩壊したにもかかわらず、ロシアがソ連時代と変わらず覇権主義国家であることが明らかになりました。もう一つの隣国である中国もまた、改革開放路線を内外に宣伝しながらも、軍事拡張路線を放棄したよ…

日本国の命運を担うミサイル防衛システム

本日、米ハワイ・カウアイ島で、海上自衛隊のイージス護衛艦「こんごう」によるミサイル迎撃実験に成功したとの報が伝えられました。実戦配備には、費用対効果の考慮と集団的自衛権に関する憲法上の解釈問題があるとされていますが、ミサイル防衛システムほ…

国民には国家を防衛する義務がある

最近、宮崎県の東国原知事が、青少年教育の方法論を中心に徴兵制擁護論を展開し、話題となりました。この発言については謝罪が表明されているようですが、はたと立ち止まって考えてみますと、国民の防衛義務について、これまで、まっとうな議論がなされてこ…

ミサイル防衛システムは国際秩序を変える

リアリストは、国家間の関係は、軍事力、つまり軍事バランスによって大きく左右されるという見方を採ります。このリアリストの見解に否定的な方もおりましょうが、一方、この見方が、全てとは言わずとも、現実の一面を描き出していることもまた確かです。 こ…