時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日本国にも国民投票制度を

 先日、EUリスボン条約の批准に関してアイルランド国民投票がおこなわれ、国民のNOの意思が表示されました。ヨーロッパ諸国では、国民の自由や権利に関わる重要な決定に際し、国民投票を実施する国が少なくありまん。昨今の政治状況を見ますと、日本国も、そろそろ国民投票制度を導入してはどうか、と思うのです。

 我が国のみならず、近年、どこの国でも、議会の決定と国民意識が乖離するという現象が見られます。最近では、裁判員法が議会において一方的に可決されましたし、採択されないまでも、国会議員のレベルで、人権擁護法案永住外国人への選挙権付与、さらには、移民1000万人計画といった、国民のメンバーシップや基本権に関わる重要な法案が議論されています。国民を置きざりにして、このような法案が議会のみで制定されることは、民主主義の原則から見ても望ましくなく、議論のある法案については、国民投票こそ最も適した決定方法であると思うのです。

 現在、国民投票は、憲法改正の手続きとして法制化されていますが、重要法案についても国民投票を実施すれば、日本国の民主主義は、さらに進化することになりましょう。もしかしますと、国民投票こそ、自らを守る国民の”最後の砦”になるかもしれないのですから。

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