時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

国民に責任を持つ首相を

 大統領制の利点とは、大統領が、自分自身を選んだ国民に対して、直接責任を負うところにあります。議院内閣制ですと、議会が首相を選出しますので、国民との関係は、間接的になってしまうのです。

 近年、首相が、任期を全うせずに辞任表明するパターンが続きましたが、短期で首相が交代してしまう理由には、首相と国民との間に距離があることも指摘できます。今回の福田首相の辞任に際しても、首相公選制を押す意見を目にしましたが、もし、首相に、国家や国民に対する強い統治責任を求めるならば、やはり、国民が首相を選ぶ制度のほうが良いのではないか、と思うのです。

 政治とは、国民すべてに関わることですので、そろそろ、日本国でも、首相公選制に向けての具体的な制度改革の議論が起きてしかるべきなのではないでしょうか。

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