時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

食品輸入は中国の土壌調査から

 毒入り餃子事件が未解決にもかかわらず、今度は、冷凍いんげんにも高濃度の農薬が検出されたと言います。食品会社の方々は、常々、中国における製品管理は徹底しており、契約農家の耕地であるから安全と強調しているのですが、それが事実であるのか心配です。

 社会・共産主義国における農地の汚染は良く知られており、それは、農業の”工業化”が原因であったと言われています。特に、ソ連や東欧諸国では、国家計画の下で、大型機械を導入し、化学肥料を大量に投入し、耕地を農薬漬けにすることによって、食糧生産量のアップを測っていました。もし、中国も、これに準じる方法で農産物の生産を行っていたとしますと、土壌自体がひどく汚染されている可能性も否定できないのです。

 相次ぐ輸入食料品の事件は、農薬の混入が原因とされていますが、それ以前の問題として、輸入を許可する審査の段階で、輸出国の土壌汚染や、生産方法について調査を行うべきではないかと思うのです。もし、農地の汚染度が高い場合には、食の安全を守るために、輸入に規制を設けるべきなのではないでしょうか。

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