時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

外国人参政権―民主党は憲法を超えるのか

 民主党は、結党以来、党是として外国人への地方参政権付与を掲げております。しかしながら、この法案を認めますと、ナチスと同様に、政党が、憲法を超える前例をつくることになるのではないでしょうか。

 国籍法の改正に際しては、各政党とも、越権問題がありながらも、最高裁判所違憲判決を法改正の根拠としました。一方、外国人参政権については、既に、最高裁判所では、外国人に参政権を与えていない現状の法律にについて、合憲の判決が下されており、この判決を理由として立法を行うことはできないはずです。もし、合憲の判決ありながら、外国人に対して参政権を認める法律を制定するとしますと、これは、明らかに憲法違反となりましょう。つまり、法律が憲法を超えるという事例を作ってしまうことになるのです。

 そもそも、事の始まりは、”立法すれば、違憲ではなくなる”と述べた裁判官の問題発言にあったわけですが、たとえ憲法に違反した事柄であっても、法律を制定すれば、合憲になるという論理が通用すれは、憲法は、あってなきがご如きとなります。民主党や公明など、本法案に賛成している政党は、外国人への地方参政権付与を推進することが、憲法秩序を破壊する行為であることに気付くべきではないか、と思うのです。

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