時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

東宮職と外務省との分離を

 宮内庁東宮職との対立が表面化したことにより、東宮職が外務省の出身者によって固められていることが、問題の一端として明らかとなってきました。このことが、皇室を揺さぶっているとしますと、先ずは、東宮職と外務省との分離をはかるべきなのではないでしょうか。

 東宮職が、外務官僚の天下り先となっているのみならず、現在の野村東宮大夫は、外務官僚であった外戚と個人的にも親しい関係にあると言います。これでは、全ての国民に対して公平無私であるべき天皇家が、私物化される要因ともなりかねません。また、天皇は政治とは離れた地位にあるべきことを考えますと、外務省の出身者は、政治権力に近すぎます。ややもしますと、天皇家を政治対立に巻き込み、禍をももたらしかねず、国民は天皇家の内紛を心配せねばならなくなります。しかも、その背景で外国政府や勢力が糸を引いているとしますと、ネパールの事例もあり、あまりに危険に過ぎましょう。

 天皇陛下のご心労を和らげるためにも、まずは、天皇家から争いの元を遠ざけ、国家と国民の安寧のために天神地祇に祈られる姿に相応しい状況を整えるべきと思うのです。

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