時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

自民党の東国原氏優遇は逆効果?

 自民党は、総裁の椅子はともかくとして、東国原氏を何としても自党の候補者としたいようです。そのためならば、地方分権に関する同氏の主張をマニフェストに記載することを受け入れ、比例区の候補者リストの上位で遇するそうです。しかしながら、いざ選挙となりますと、自民党の”東国原氏戦略”は功を奏するのでしょうか。

 自民党は、国民に人気があったタレントを”選挙の目玉”として起用することで、自党の得票数が増加することを期待しているようです。この行為は、国民から見ますと、選挙を”人気投票化”していると映りますので、自民党の政治に対する誠実な態度が疑われることになります。また、党内の議論や合意を経ることなく同氏の要求を安易に受け入れますと、自民党では、政策論争が軽んじられており、党利党略を優先させていると見られなくもありません。

 自民党は、国民に顔を向けて政策を提示するべきであり、外部から人材を取るために候補者の顔色を窺っているようでは、心もとありません。自民党の東国原氏頼りは、もしかしますと、裏目に出るかもしれないと思うのです。

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