時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

自民党総裁―谷垣氏で大丈夫?

 先の衆議院選挙での結果を受けて下野した自民党では、谷垣氏を新たな総裁として選出したそうです。谷垣氏は、総裁選挙にあっては、保守本流への回帰を訴えておりましたが、国民一般の保守層を引き付けることができるのか不安なところです。

 谷垣氏の政策方針は、どちらかと言いますと”大きな政府”であり、民主党の路線とは大きな違いはないようです。また、外政に関しましても、日米同盟を基軸に据えるとしつつも、中国との不透明な関係が報じられており、これもまた心配すべき要因の一つです。もしかしますと、内政・外政両面において、民主党との間に然したる相違がなく、二大政党制とは形ばかりで、結局、国民が、選択肢を失う可能性もあります(どちらを選んでも結果は同じ・・・)。

 自民党は、党の立て直しに加えて、野党として国政にも取り組まなければならないのですから、総裁の責任は、極めて重いということになります。谷垣氏の政治手腕は未知数ですが、自民党議員もまた国民の代表なのですから、民主党との間で、国会を舞台に意義ある政策論争を展開していただきたいと思うのです。

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