時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

F22が調達できない事態に備えて

 米下院の有力議員の断念表明により、最新鋭のステルス機能を備えたF22プラターの生産中止が確定する見通しが我が国にも伝えられております。次期主力戦闘機として導入を期待していた我が国への影響は避けられず、F22なき防衛力の強化を急ぐ必要に迫られそうです。

 我が国の選択肢としては、(1)ユーロファイターを導入する、(2)F35戦闘機の開発を待つ、(3)F15の改良型を導入する、(4)フランスからラファールを購入する、(5)我が国独自の戦闘機を開発する、などが挙げられているようです。ユーロファイターは、F22よりは性能が劣るもののF15よりは能力が高く、しかも、日本国は、ブラックボックスを設けないとする提案を受けているようです。F35については、性能は高いものの未だ開発段階にあり、実戦配備は2012年を予定しているそうです。最も望ましいのは、自国による独自の高性能戦闘機の開発なのでしょうが、戦後、戦闘機の分野における空白があるため、ステルスなどの技術的なキャッチ・アップに不安が残ります。

 F22に代わって外国から戦闘機を購入するにしても、相手側との共同開発や技術協力体制が構築できる選択肢を選ぶのが良いのではないかと思うのです。最先端の技術を学ぶとともに、我が国の技術力が性能のアップにつながれば、双方にとってメリットになるのではないでしょうか。

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