時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日本国はテーマパークになるのか

 観光立国を目指して、前原国交相は、中国人の個人旅行の年収制限などを緩和する方針を示したそうです。観光産業が、将来性のある産業であることは認めるところなのですが、日本国が、外国人観光客向けに演出された”テーマパーク”にならないよう注意すべきと思うのです。

 観光産業を育てるためには、古都を始めとした歴史的な街並みの保存や、自然公園の整備にも力をいれなければならず、日本国の景観が保たれるというメリットもあります。ただし、外国人の集客を意識し過ぎますと、本来の日本国の姿から離れて、外国人から見た日本のイメージが優先されるとも限りません。しばしば、日本と銘打った”日本風”に当惑することがあるものです。

 日本国が、歴史や伝統ならびに美しい自然を楽しむことができる場となることは望ましいことです。ただし、日本国のよさを壊さないように、細心の配慮をすることもまた必要なように思うのです。

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