時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

民主党の論理の行き着く先は”全ては国民が悪い”?

 検察審査会が小沢氏に対して起訴相当との議決を下したことを受けて、民主党では、検察審査会に疑問を呈し、「司法のあり方を検証・逓減する議員連盟」を発足させたそうです。おそらく、検察審査会の権限を制約するためなのでしょうが、民主党の方針こそ、疑問なのではないかと思うのです。

 何故ならば、自らの意に沿わない意思を表明する機関を、全て排除しようとしているからです。検察が、小沢氏の起訴を見送った時にも、政治的な圧力がとり沙汰されていました。今回は、その矛先は、国民で構成される検察審査会に向けられているようであり、検察審査会を、自らに刃向かう”敵対者”と認定したようです。反対者をとことん潰す、それが民主党の体質なのかもしれません。

 政治権力は、政治家の独占物ではありませんので、当然に、制度上に設けられている他の公的な機関の声に謙虚に耳を傾け、その意見を尊重する義務があるはずです。しかしながら、民主党は、自らを絶対とみなし、まるで、頭から相手に問題がある決めつけているようなのです。そのうち、全ては国民が悪い、と開き直るのではないかと心配になるのです。

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