時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

反原発運動が共産革命化する不思議

 昨日、首相官邸前において、主催者発表では、20万人とされる参加者を集めた反原発デモが行われたそうです。このデモ、”ジャスミン革命”ならぬ、”紫陽花革命”とも呼ばれているそうです。

 原発の是非は、エネルギー政策の問題ですので、反原発運動に”革命”という言葉が出てくること自体が、考えても見ますと、まことに不自然なことなのですが、共産党が旗振り役となれば、然もありなむ、と思うのです。このデモで、衰退傾向にあるとされつつも、共産党は、自らの組織力と動員力を国内外にアピールしたかったのかもしれません。一般の参加者もおられたのでしょうが、心配になるのは、中国政府の関与です。2008年に開催された北京オリンピックに際して、長野でも聖火リレが行われましたが、中国政府は、チベット弾圧に対する中国への抗議を封じるために、国内の在日中国人の人々が大量に動員しました(あるいは、在日韓国人朝鮮人も動員しているかもしれない…)。

 チュニジアジャスミン革命は、民主化を目指した国民多数が自発的に参加しました。一方、紫陽花革命では、非民主的な共産主義者が音頭を取り、外国人も含めた一部の”仲間”を動員しているとしますと(国民多数が原発の再稼働に反対しているわけではない…)、その構図は、前者と真逆なのではないかと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>