時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

NHK歴史ヒストリアの悪意

 昨晩、NHKでは、歴史ヒストリアという番組を放送しておりました。『魏志倭人伝』に記されている古代日本国の卑弥呼を扱った内容でしたが、この番組、悪意を込めて歴史の捏造を目的としてるのではないかと疑うのです。
 
 再現ドラマ?の質があまりに低く、『魏志倭人伝』でも倭人は風雅と記録されているにもかかわらず、登場する人物たちのおどろおどろしい振る舞いや、奇妙な彩色の画面に驚かされたのですが、何よりも唖然とさせられたのは、全く以って根拠のない風習をさも史実のように演出していたことです。死去した女性祭祀の亡骸の横に後継者の女性が一晩臥し、霊的能力を引き継ぐという儀式は、どの文献にも見当たりません(真床御衾の曲解?)。風習の捏造のみならず、古墳には鏡が割られた形状で埋葬されている事例があることからか、卑弥呼の復活を怖れて鏡を割ったとする説を、まことしやかに唱えてもおりました(何故、復活を怖れるのか、理由は不明…)。八咫の鏡が古来伊勢神宮で大切に祀られておりますように、神器としての鏡を損なうような冒涜的な行為を行うはずもありません。この捏造説に、日本国を封じ込めたいといする悪意を感じるのは、私だけでしょうか。
 
 かつてのNHKの歴史番組は、新説を紹介するにしても専門家を登場させたり、格調の高い映像造りには務め、歴史ファンの要求レベルに応えるだけの番組を提供していたはずです。これでは、NHK中韓朝といった近隣諸国の影響下にあることを裏付けているようなものではないかと思うのです。
 
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