時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

#国会

舛添知事の疑惑-二人の社長の謎

舛添知事をめぐる疑惑は、氏名公表を拒否してきたホテルでの面会人の身元が明かされたことで、次なるステージに進んだかのようです。氏名公表は、幕引きどころか、さらなる疑惑を呼んでおります。 ”第三者機関”の調査報告によりますと、舛添知事は、2013年と…

舛添知事問題-隠密活動の謎

政治資金の使途をめぐる舛添知事に対する疑惑は、知事の過去の行動自体にも向けられております。今般の”第三者委員会”による報告書においても、正月三が日にホテルで1時間だけ面会した相手の身元については、”黙秘”を続けております。 元検事の弁護士によれ…

舛添知事問題-辞めない理由の探求を

一昨日公表された舛添知事の政治資金に関する公私混同問題は、おそらく氷山の一角であり、舛添知事による権力の私物化は、さらに都政の深層部にまで浸食しているように思えます。ここまで批判を浴びても知事が止めない理由は、一体、どこにあるのでしょうか。…

疑惑を深める舛添知事の猿芝居

舛添知事は、国民をあげての囂囂たる批判をよそに、本人としては”逃げ切り”に成功したと信じているようです。本日も、新聞の紙面には、笑顔でメキシコ市の経済開発長官と面会している写真が掲載されておりました。 ところでこの面会写真、猿芝居であることは…

増税延期2年半は税制の見直し期間に

安倍首相は、予定されていた消費税率10%への引き上げ時期を2年半延期する方針なそうです。一先ずは、”延期”ということですが、この2年半は、税制の抜本的な見直し期間とすべきではないかと思うのです。 その理由は、『パナマ文書』にあります。第1に、過…

舛添知事の美術館通いの謎

舛添知事をめぐる公金濫用は留まるところを知らないかのようですが、本日、もう一つ、氏に関する奇妙な行動が報じられておりました。それは、知事としての視察の凡そ7割が、美術関係というものです。 舛添知事は美術品を趣味と公言しており、政治資金によっ…

”舛添騒動”と『パナマ文書』

諸外国では、『パナマ文書』が騒動を起こしている一方で、日本国内では、舛添知事の公費乱用問題が話題となっております。この現象については、舛添知事が、敢えて話題を提供することで、『パナマ文書』問題を目立たなくしようとしてる、とする隠蔽説があり…

『パナマ文書』-ソフトバンクへの風当たりが強い理由

昨日公表された『パナマ文書』には、案の定、日本国の企業や個人名も多数記載されておりました。タックスヘイブンの利用は必ずしも違法ではないものの、企業の租税回避行動が対策を講じるべき課題であることは明らかです。 リストに名前の挙がった企業も、マ…

岸田外相訪中-一方的対中優遇は禁物では?

報道によりますと、中国を訪問した岸田外務大臣は、王毅外相に対し、訪日中国人に対するビザの発給要件の緩和を申し出たそうです。日本国政府のこの決定については、幾つかの重大な問題点があります。 第一の問題点は、日本国民にとりましては”寝耳に水”であ…

ヘイトスピーチ法案-妨害デモだけ規制しては?

ヘイトスピーチ法案の危険性につきまして、本ブログでも、ここ数日、記事を書いてきましたが、本日は、言論の自由を守る立場から、本法案の問題点にアプローチしてみたいと思います。 ヘイトスピーチ法案については、”米軍は出ていけ”も規制の対象となるとい…

疑問に満ちたヘイトスピーチ法案-”著しい侮辱”とは?

国民の多くが、言論の自由に鑑みて、ヘイトスピーチ法案には反対なはずなのですが、何故か、政界だけは、この法案の成立に熱心です。焦りさえ感じさせるのですが、一体、何が、彼らを駆り立てているのでしょうか。 報道によりますと、自公が提出を予定してい…

ヘイトスピーチ法案-マイノリティーは弱者か?

突然、降って湧いたかのように、ヘイトスピーチ法案が民進党が修正に合意したことで、今国会で成立する可能性があるそうです。このヘイトスピーチ法案、その真の目的は、マイノリティー保護という名の在日韓国・朝鮮系の人々に対する批判封じであると推測さ…

熊本地震-今こそ強靭な精神を

熊本県は、4月14日に震度7の揺れを記録した地震が収束せぬうちに、16日には本震とされるマグニチュード7.3の地震に見舞われました。被災された方々や亡くなられた方々を思いますと、まことに心の痛む限りです。未だに倒壊家屋等に閉じ込められている方々が…

「やっちゃえ」は悪い言葉では?

今朝方、新聞を読んでおりましたところ、広告に関するメディアミックス部門のグランプリに自動車会社のCMである「やっちゃえ」が選ばれたとする記事に目が釘付けとなりました。正直申しまして、このキャッチコピーに背筋が寒くなったのです。 「やっちゃえ」…

「パナマ問題」-真の愛国者とは?

「パナマ文書」問題は、アイスランドの首相を辞任に追い込む事態となりましたが、まだまだ波紋は広がりを見せそうです。絶好の政権批判のチャンスでありながら、共産党等の野党の追及が甘いのは、自らの身内もリストに名を連ねているからとの憶測も流れてい…

「パナマ文書」-タックス・ヘイブンこそ増税の原因?

公開された「パナマ文書」をめぐって、ネット上では、タックス・ヘイブンを利用した企業の租税回避行動こそ、財政悪化の真の原因である、とする説が唱えられております。消費税増税問題も絡むだけに、国民の関心も高いはずです。 財政悪化タックス・ヘイブン…

”パナマ文書による超円高予測説”からの推測

全世界を揺るがしているパナマ文書に関して、本日、奇妙な説が唱えられていることを知りました。それは、パナマ文書が”超円高”を加速させるというのです。 この説は、パナマ文書の公開により、スキャンダルに見舞われた欧米諸国、中国、中東諸国等は軒並み信…

清貧な政治家こそ誇りでは?-舛添知事問題

”都市外交”なる造語をスローガンに掲げて海外出張を繰り返す舛添知事。その豪遊ぶりから”大名旅行”とも揶揄されておりますが、江戸時代の大名でさえ、藩の財政や民心を慮り、参勤交代にあっても舛添知事程の贅を尽くすことはなかったはずです。 さらに驚くこ…

ハンセン病患者の方々には謝罪ではなく感謝を

昨日の記事に続きまして、本日も、ハンセン病患者の方々の問題について考えてみたいと思います。本日の記事のテーマは、”謝罪より感謝を”です。 ハンセン病とは、感染病であるため、国としても、隔離という特別の措置をとる必要があったことは、昨日、既に書…

ハンセン病は感染病の一種-特別視こそ問題

報道によりますと、ハンセン病患者の裁判を隔離して行っていた件に関して、最高裁判所は、謝罪の方針で調整中とのことです。しかしながら、取り立ててハンセン病隔離を問題にすることは、ハンセン病患者の人々にとりまして望ましいことなのでしょうか。 最近…

エイプリルフールが物語る”嘘はダメ”

本日は4月1日。一年で一日だけ、嘘を吐くことが許されるエイプリルフールの日でもあります。 ところで、このエイプリルフールの習慣は、少なくともその発祥の地であるヨーロッパでは、嘘がご法度であったことを物語っております。仮に、嘘が日常茶飯事であ…

”日本死ね”もヘイトスピーチでは?

本日、NHKの午後1時のニュースにおいて、自民党がヘイトスピーチ規制法の法案を纏めたとするニュースが報じられておりました。この報道からしますと、自民党では、一先ずはヘイトスピーチの定義づけを行ったらしいのです。 過去における人権擁護法案をめぐ…

白鵬問題-日本の相撲道形骸化の危機

一昨日、大相撲の春場所において、白鵬関が優勝を決めた千秋楽の結びの一番では、場内にブーイングが沸き起こり、座布団も投げられる始末であったそうです。36度目の優勝とはいえ、立会と同時に”変化”したというのですから。 この件について、国技館の観衆…

”青年の主張”化する奇妙な高校野球宣誓

春の高校野球が始まり、テレビ観戦を、毎日の楽しみにしておられる方々も少なくないことと思います。その一方で、昨日は、”サイン盗み”の疑いありとして、球審から注意を受ける出場校のニュースが報じられておりました。 ”サイン盗み”はルール違反なのですが…

”保育園落ちた日本死ね”の殺伐

先日は、”保育園落ちた日本死ね”の匿名ブログについて、その言葉の粗暴さについて記事を書きました。本日は、この表現から垣間見られる育児を取り巻く殺伐とした風景について取り上げたいと思います。 ”日本死ね”というあまりに酷い言い方については、落選の…

生活保護法の改正を-パチンコ禁止撤回問題

大分県の別府市と中津市では、生活保護者のパチンコを禁じる措置を講じてきましたが、国と県の是正を受け入れる形で撤回されるそうです。この撤回、国民の多くが反対しているのではないでしょうか。 低所得のために生活に困っている人々を支援するのであるな…

東日本大震災から5年-慰霊と再生の日

本日、東日本大震災が発生してから5年目の日を迎えました。未曾有の大震災により、犠牲になられました方々の御霊に心より哀悼の意を捧げたいと思います。 本日は、政府主催の追悼式典も開かれ、被災地となった宮城県では、「みやぎ鎮魂の日」に定めているそ…

育メン休暇への素朴な疑問

男性の育児休暇につきましては、マスコミなどは、国会議員も含めて拡充すべき制度として奨励しています。しかしながら、この制度については、幾つかの素朴な疑問があります。 子供の健全な生育には両親が揃っていた方が望ましく、父親も子育てに参加べきとす…

政治家は高潔で有能で国民思いであるべき

”政治家は、高潔で有能で国民思いあるべき”と主張しようものなら、失笑を買いそうな今般のご時世です。”誰でも政治家になれるのが、民主主義である”とか、”政治家は、清濁併せ飲む小悪人の方が向いている”といった反論も返ってきそうです。 しかしながら、政…

生活保護の受給者がパチンコをしてはいけない理由

地方自治体では、生活保護の受給者がパチンコ店で遊びますと、支給を停止する規制が広がりを見せております。当然と言えば当然の事なのですが、何故か、共産党などは、この規制を批判しております。 それでは、何故、生活保護の受給者はパチンコで遊んではい…