時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

#政党、団体

‘謀略史観’から集団的自衛権の問題を眺めてみればパート5:「味方の味方は敵」

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。7月1日付本ブログにて、A国が、B国とC国と同盟を結び、A国にとりましての集団的自衛権の‘集団’が、‘A国とB国とC国’となったといたしましても、B国にとりまして、C国が‘仮想敵…

‘謀略史観’から集団的自衛権の問題を眺めてみればパート4:「味方の味方は敵」

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。 「敵の敵は味方」という言葉があります。昨今の集団的自衛権の問題を考えるにあたりましては、「味方の味方は敵」という言葉をつくる必要があるかもしれません。 世界のいずれの国にお…

‘謀略史観’から集団的自衛権の問題を眺めてみればパート3

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。6月17日附本ブログの記事にて、集団的自衛権をめぐる政府案は、その案にもとづきますと、我が国が朝鮮有事に巻き込まれる可能性があるがゆえに、我が国に‘よからぬ結果’をもたらすこ…

‘謀略史観’から集団的自衛権の問題を眺めてみればパート2

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。5月20日附け本ブログにて、「‘謀略史観’から集団的自衛権の問題を眺めてみれば」と題しまして、集団的自衛権は、自国の滅亡にもつながる‘両刃の刃’の権利であり、政府案が‘最も危険…

NHK『ヒストリア』の捏造天照大神麻薬患者説

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。6月4日に放送されましたNHKの『ヒストリア』という番組につきまして、妹の雅子は6月5日に本ブログにて、意見を述べておりますので、今日は、この番組を視聴された方々が、内容を…

謀略史観から第二次世界大戦を眺めてみれば

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。 第二次世界大戦ほど、不可思議な戦争はありません。 第二次世界大戦は、国々の利害対立を解決するための‘最後の外交的手段’としてではなく、両陣営が‘人類にとっての普遍的価値の確立’…

‘謀略史観’から今日の政治外交問題を眺めてみる必要がある理由

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。今日も、歴史についてのテーマから離れまして、政治や外交について意見を述べさせていただきます。 前回(5月20日付本ブログ)にて、「‘謀略史観’から集団的自衛権の問題を眺めてみれ…

‘謀略史観’から集団的自衛権の問題を眺めてみれば

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。今日も、歴史についてのテーマから離れまして、政治や外交について意見を述べさせていただきます。 歴史を研究しておりますと、‘謀略史観’という問題に、しばしば直面することになります…

被選挙制度の改革論:‘よい候補者がいない’原因の分析

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。せっかく、倉西雅子の政治ブログに記事を書かせていただいておりますので、今日は、歴史についてのテーマから離れまして、政治について意見を述べさせていただきます。 民主主義にとりま…

伝天武・持統天皇合葬陵の八角形の意味(パート4)

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。 救世観音像を安置する八角堂(夢殿)を本堂とする法隆寺東院伽藍は、古の豪族、蘇我氏の古墳としての性格を帯びている可能性につきましては、4月22日付の本ブログの記事で述べまし…

高校教師入学式欠席事件の議論に見る詭弁

埼玉県の公立高校において、教師が勤務先の高校の入学式を欠席する一方で、自分の子の入学式に出席した事件は、未だに賛否両論の議論を呼んでいます。 ところで、この議論では、批判派にあっても、信じがたい詭弁を唱えている人々がいるようです。憲法には、…

靖国神社に代わる国立追悼施設案-宗教弾圧の懸念

靖国神社への公人の参拝については、中韓といった周辺諸国が、A級戦犯の合祀を理由に批判の声を挙げています。ところが、国内からも、靖国神社に代えて国立の追悼施設を建設すべきとの意見があるようです。 国立追悼施設の設置案は公明党によるものですが、…

伝天武・持統天皇合葬陵の八角形の意味・パート3

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。 法隆寺の東院伽藍の金堂の「夢殿」と称される八角形の御堂に安置される救世観音像の謎には、蘇我氏と物部氏の問題が関連している可能性につきましては、前回、4月15日付の本ブログ…

伝天武・持統天皇合葬陵の八角形の意味・パート2

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。 法隆寺の東院伽藍の金堂の「夢殿」と称される八角形の御堂の中央には、八角形の厨子があり、その厨子のなかで1,000年以上にわたって封印されておりました救世観音像のモデルが高向…

伝天武・持統天皇合葬陵の八角形の意味

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。日本書紀紀年法からは、しばし離れまして、今日のテーマは、天武・持統天皇合葬陵として伝わる陵墓が八角形墳であることについてです。 新聞報道によりますと、奈良県明日香村に所在する…

我が国の3・4世紀は諸勢力の分裂状態

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。今回のテーマも、日本書紀紀年法のプラス・マイナス120年構想についてです。 前回の1月14日付の本ブログ記事におきまして、「189年間を扱っているという視点から、神功紀を検証…

神功紀の編年構造が解明されたことの意義

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。今回のテーマは、日本書紀紀年法のプラス・マイナス120年構想についてです。前回の1月7日付の本ブログ記事に引き続きまして、神功紀のマイナス部分について説明してまいります。 『…

『日本書紀』巻9神功紀は西暦201年から389年までの189年間を扱っている

今年も、倉西雅子のブログ『時事随想抄』にて、古代・中世史研究家の倉西裕子が、時々、記事を書かせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。さて、今回のテーマは、昨年に引き続き日本書紀紀年法のプラス・マイナス120年構想についてです。 …

新年のご挨拶

謹んで新年のご祝詞を申し上げます。 旧年は、拙いブログでありながら、時事随想抄の記事をお読みくださり、まことにありがたきことと、心より御礼申し上げます。本年もまた、皆様方のお役に立ちますような記事を書いてまいる所存でございますので、何卒、よ…

『日本書紀』の讖緯暦運説

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。今回のテーマは、日本書紀紀年法のプラス・マイナス120年構想についてです。本ブログにおける前回の記事(12月10日付)にて、『日本書紀』の神功元年の西暦201年から雄略5年…

『日本書紀』のプラス・マイナス120年構想

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。今回のテーマは、日本書紀紀年法のプラス・マイナス120年構想についてです。 前回の記事(12月3日)にて、『日本書紀』の巻9神功紀の編年につきまして、「69年(紀年数)―18…

神功紀において足りない120年分の紀年はどこへ行ってしまったのか

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。今回のテーマは、日本書紀紀年法のプラス・マイナス120年構想についてです。 前回の記事(11月26日)にて、『日本書紀』の編年には、国内外の史料との間に不整合や矛盾が散見され…

日本書紀偽書説を否定する日本書紀紀年法

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。今回のテーマは、日本書紀紀年法です。 『日本書紀』に用いられている年代表示は、「日本書紀紀年法」と称されています。『日本書紀』におきましては、神武元年の紀元前660年から持統…

‘領有権問題’とかかわる『日本書紀』の信憑性

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。今回のテーマは、日本書紀偽書説への反論です。なぜ、日本書紀偽書説に対して反論する必要があるのかと申しますと、我が国現存最古の官撰の史書である『日本書紀』の史書としての信憑性…

対馬における韓国企業による自衛隊隣接地購入問題―土地利用の設定はWTOの枠外

昨日、小野寺五典防衛相が、海上自衛隊の基地周辺の土地を韓国系企業が買い漁っている件に関連して、現状の視察に対馬を訪れたそうです。観光事業が目的であるならば、自衛隊基地周辺に集中する必要はありませんので、韓国企業の土地購入の背景には、政治的…

正倉院の「木画紫檀棊局」が松で作られている理由は製作者の意匠上のアイデア

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。今回のテーマは、正倉院御物の「木画紫檀棊局」の製造地問題です。 本年4月に、宮内庁が、‘正倉院御物の「木画紫檀棊局」は朝鮮製ではないか’と発表して物議をかもしています。調査の結…

神様は邪悪な者に石を投げつけるのか?The God Throws a Stone at Evil Existence?

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。 前回(10月22日)、本ブログにて、「‘生物のはじまり’の瞬間は、地球の歴史上、ただ一度しか起こらなかった」とする仮説を提起させていただきました。換言いたしますと、時間は不可…

歴史を学ぶ理由は地球史上一度だけの‘生物のはじまり’Beginning of Living-existence in the History of the Earth was Only Once

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。 人類は、なぜ歴史を学ぶ必要があるのでしょうか。その理由は、もしかしましたら、‘生物のはじまり’と関係しているのかもしれません。 生命体の起源につきましては、単一起源説と複数起…

ヒッタイト帝国は3つの勢力から構成されていたことから‘トロイ’と称された’Troy’ Means the Empire Consisted of Three Racial Powers

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。 前回の本ブログの記事にて、‘トロイの木馬伝説’とは、「秘かにヒッタイト帝国(トロイ)の首都・ハットゥシャに入り込んだフェニキア人によって海水、もしくは塩を撒かれたため、鉄製の…

国公立大学二次学力試験廃止案―人物重視とは?

政府主催で開かれている教育再生実行会議では、大学入試の1次試験にランク評価制を導入する案に次いで、国公立大学の2次試験で学力試験を廃止する案も検討しているそうです。”学力より人物”、ということなのでしょうが、この改革案、不安要因に満ちていま…